Dオタ ドイツ旅行記~ドナルディストの国へ~
この記事は
ディズニー関連ブログ Advent Calendar 2019 - Adventar
の23日目の記事です。
皆さんこんにちは。
すでにTwitterでは散々騒いでいましたが、先月、8日間ほどオーストリア〜ドイツ旅行にでかけ、お城、教会、宮殿など様々な場所を巡ってきました。
今回はマイルの都合上、オーストリアに行くことはあらかじめ決まっていたのですが、そこからなぜドイツまで足を延ばすことにしたかというと、↓の記事を読んでしまったからです。
ドナルドがいかにドイツ国内で人気があるか力説したこの記事。
「この国ではドナルドダック(Donald Duck)が王様だ。」
「今でも夢中になっている大人の読者も多く、「ドナルディスト」という名称もあるほど。」
などととても魅力的な文章が並んでいます。
これはもうドナオタとしては行くしかないでしょう!というわけで今回は旅の中でわかったドイツ語圏のディズニーコミック事情とドイツのコミックミュージアム「エリカ・フックス・ハウス」についてレポートしたいと思います。
ドイツのディズニーコミック事情
結論から言うと、オーストリアとドイツ(つまりドイツ語圏)ではディズニーコミック、その中でもドナルドのコミックが大変人気です!
滞在中、たくさんの本屋に入りましたが、どこの本屋でも以下のような専用スタンドでコミックのペーパーバックが売られていました。
ペーパーバック形式のものはLustiges Taschenbuch(LTB)というタイトルで売られていて、これがドイツにおけるディズニーコミックの総称(シリーズ名)のようです。
ちなみにLustiges Taschenbuchを直訳すると「面白いペーパーバック」になります。めちゃくちゃそのまんまのタイトルですね・・・。
その他にハードカバーで発行されているアンソロジー本、ムック本、
クラシックとして売られているカール・バークス作品等々、たくさんの種類があります。
これだけコミック人気があるのならドナルドグッズもたくさん売ってるのかな?と思ったのですがそっちは意外とそうでもありませんでした。
ドイツはおもちゃ大国と言われており、たくさんおもちゃ屋さんがあるのですが、
見た限りではディズニーグッズの取り扱い自体が割と少なく、あってもアナ雪グッズばかりでした。
あくまでコミックのキャラクターとして受容されている、ということが言えると思います。
さて、ドナルドのコミックがドイツで人気があるのはわかっていただけたと思いますが、1950年代にディズニーコミックをドイツに紹介し、ドナルドを人気者にした立役者がいます。
それが先ほどの記事でも紹介されていた、コミック翻訳者のエリカ・フックスさんです。
そして彼女の功績を称えて作られたのが、
今回ご紹介するコミックミュージアム エリカ・フックス・ハウスです。
※なお、ドイツ語の正しい発音はさっぱりわからないので文中のカタカナ表記はかなり適当です。
あらかじめご了承ください。ドイツ語がわかる方からのご指摘をお待ちしております。
エリカ・フックス・ハウスへの道
旅行の計画中、ドナルド関連の展示をしている「エリカ・フックス・ハウス」の存在を知り、何としてもいかねば!となったのですが、ひとつ問題がありました。それはとても行きづらい場所にあること!
海外からの観光客が行くことなど最初から想定されていないようです。
公式ホームページはあるものの、すべてドイツ語・・・。
それでも調べていくうちに、
・月曜日が定休日
・最寄り駅は「シュバルツェンバッハ・アン・デア・ザーレ」(schwarzenbach an der saale)
ということがわかりました。
「シュバルツェンバッハ・アン・デア・ザーレ」ってどこだよ!という感じですが、この地こそがエリカフックスさんゆかりの地であり、ドイツにとってのディズニーコミックの聖地・・・ということのようです。
乗り換えを調べたところ、ホテルを取っているミュンヘンから電車でミュージアムまで行く場合は途中で2回乗り換えて4時間ほどかかることがわかりました。
ミュンヘン→ニュルンベルク→ホーフ→ シュヴァルツェンバッハ・アン・デア・ザーレ
という感じの乗り換えになります。
ニュルンベルクから行くと2時間半ほどで着くので、
これから旅行の計画を立てる方はニュルンベルクにホテルを取っても良いかもしれません。
(ニュルンベルクはメジャーな観光地なのでホテルがたくさんあります)
ちなみに、ドイツで鉄道のチケットを買うときはドイツ国営鉄道(DB)のDB Navigatorアプリが便利です。
このアプリ1つで乗り換え検索〜チケット予約、支払いが全て完結するので、ダウンロード必須です。
チケットはEチケット(QRコード)で、それもアプリ内に表示されます。
なお、ドイツの駅には日本のような改札がないためそのまま電車に乗れてしまいますが
切符は必ず車内改札で確認されますので気を付けてください!
いよいよミュージアムへ
とにかく遠いので朝7時にホテルを出発。
途中、電車から降りようとしたら電車のドアが押しボタン式でボタンを押すタイミングがわからず降りたい駅で降りられないなど、いくつかトラブルもありましたが、なんとか12時過ぎにはシュバルツェンバッハ・アン・デア・ザーレ駅に着くことができました。
駅に着いてからはTwitterでも荒ぶっていたので、
そちらもご参照ください。
最寄駅に着くと早速ドナルド・デイジー・スクルージおじさんがお出迎え。道にはドナルドの足跡がついててミュージアムまで導いてくれる!ここでもうだめだった。 pic.twitter.com/sAnGIJyITY
— ばなな (@tw_wanabi106) 2019年11月27日
ドナルドの足跡に導かれてミュージアム到着!
さて、早速中に入ろうとしたらまたも想定外の事態が発生!
受付の女性がドイツ語しか分からないようで、英語が全く通じないのです。
もちろんここはドイツなので当たり前と言えば当たり前(というかドイツ語がわからないこっちが悪い)のですが、ここまでの旅程ではほぼ100%英語が通じたので、軽くショックを受けました。
マジで会話が成立しなくて焦ったのですが、どうやら入口にあるミュージアムショップのレジがそのままチケット売り場も兼ねている様子だったので、どうにかチケットを購入。
また、リュックは中に持って入れないので、これもチケット売り場で預ける必要がありました。
とにかく展示が最高すぎる
ようやくミュージアムの中に入ることができました。ここは「コミックと文芸のためのミュージアム」と題されていますが、実際のところ、展示の95%はドナルド関連です。ていうかもう、実質ドナルド博物館です。
ミュージアムの中はダックバーグが再現されています!マネービンもコーネリアスクートもファミリーツリーも! pic.twitter.com/wl8RFCd0VA
— ばなな (@tw_wanabi106) 2019年11月27日
Twitterでは紹介しきれなかったのですが、ミュージアムではエリカ・フックスさんがカール・バークスと会った時のエピソードを描いたコミック「ダックバーグから来た男」も展示されていました。
これによるとエリカ・フックスさんはディズニーコミックはウォルト・ディズニー本人が全て描いていると思っていたらしく、カールバークスから「私がほとんど全て描いているのですが・・・」と指摘されてとても気まずい雰囲気になったようです・・・。
ホントか?笑
ミュージアムの最後は図書館になってます。ここがもう最高!壁一面を埋め尽くすドナルド本!カールバークスギャラリー!ドンローザコレクション!50周年記念本!ドナルドの伝記!ほしいものが全てある! pic.twitter.com/M3g09EFkrd
— ばなな (@tw_wanabi106) 2019年11月27日
他にお客さんが誰もいないので図書館は貸し切り状態でした。
ちなみにこれで入場料は5ユーロ(約600円)。
安すぎる・・・。近所にあったら通いたい・・・。
お土産にエリカ・フックスさんとカール・バークスのポストカードと、ドナルドのマグネットを買って大満足でホテルに帰ったのでした・・・。
レポートは以上です。
今回の旅行では本当に日本語の情報が少なくて苦労したので、このブログが少しでも誰かの参考になれば幸いです。
それでは皆様、良いクリスマスを!